今月読んだ本

今月(2024-03)読んだ本は5冊。

チーム・オルタナティブの冒険 (ホーム社) Kindle版

途中まで説教臭ユニコーンガンダム。最後はssssグリッドマンになった。

その考えこそが、現実的じゃないんだ。俺たちの生きるこの世界は、巨大だからこそ目に見えない構造とシステムに支配されている。いまここで起こっていることは、それが目に映るかたちになっているだけにすぎない。少し考えれば分かるはずだ。半径五メートルの人間関係しか目に映らない世界と、この奴らと俺たちの戦争のどちらがより、総合的に現実を表現しているかは明らかだ

いままで自分が生きていた日常こそが虚構で、いま直面している非日常こそが現実なんだ。人間同士のネットワークだけで閉じた世界こそがまやかしだ。安っぽい青春芝居はもう終わりだ。これは、戦争だ。戦争が始まるんだ。いや、そんなものはとっくに始まっているさ。問題なのはいかにケリをつけるか、それだけだ

万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~ Kindle版

うまく言語化できなかったがPodcastでも話した
1. サイバーパンク2024通勤の自由 IT企業生き残り.fm Podcast on Spotify

この世界がひどくまちがってしまったのは、疑う余地がない。ごく一部の人間が、他のほとんどの人間の運命を支配しているし、そのやりかたときたら、ますます破滅的である。なぜこのような状況になったのかを理解するためには、王、祭司、監督者、裁判官の出現を可能にした最初の要因にまで遡る必要がある。しかし、わたしたちにはもはや、あらかじめ答えをもっているなどとうそぶくぜいたくにふける余裕はない。カンディアロンクのような先住民の批評家にみちびかれながら、人類の過去の証拠に新鮮な目でもって取り組む必要があるのだ。

人間が人間以外の動物と異なる点のひとつは、動物は必要分だけを正確に生産するということである。ところが人間は必ずや必要以上に生産する。人間は過剰な生き物であり、そのためにあらゆる種のなかで最も創造的であり、同時に最も破壊的でもある。支配階級とは、貢納、奴隷制、封建的租税などの徴収や、あるいは表向き自由である市場の組織を操作することによって、その余剰の大部分をわがものにできるよう社会を編成した人びとのことである。

わたしたち人類の望むことがこれらの説かできるのはせいぜい、本性として卑しむべきわたしたちのありようにささやかに手をくわえること(そしてねがわく ば、迫り来る破滅的事態を阻止すべくはなばなしい行動を起こすこと)くらいである。それとは異なる理論といえば、ただひとつ、不平等の起源など存在しなかったとするものである。なんとなれば、人間は生まれつき凶暴な生き物であり、そのはじまりから悲惨で、暴力に彩られているからだ。こうなると、人間の競争を好む利己的性質を主要な動力とする「進歩」とか「文明」は、それ自体が救済となる。 中略 このような考え方は、億万長者のあいだでは非常に人気があるが、億万長者以外の人間たちにとってはほとんどなんの魅力もない。科学者にとってもそうだ。かれらはそれが事実と一致していないことを熟知しているからである。

収容所群島〈1〉―1918-1956 文学的考察 (1974年) 単行本

偶然張込みの網にひっかかったり、待ち伏せ中の家へ行ったりしても、訊問されるより先に即刻逃げる勇気のあった人びとは、決してつかまることもなかったし、しょっぴかれることもなかった。いっぽう、正義を期待してじっとしていた人びとは刑をくらった。そしてほとんどすべての人びとが、その圧倒的多数が、まさに臆病で、意気地のない、もう駄目だと諦めきった態度をとっていたのである。

いったいどこに身を隠せというのか?すべては(蟷螂の斧)なのだ。《私でなければ他の者がやるだろう。ほかの悪い人がやるくらいなら、よい人間の私が秘密勤務員になったほうがましだ》もっともこの時はもう秘密勤務員志願者がわんさと押しかけてきて、断わるのに苦労するほどだった。給料”もいいし、勇ましくもあることだったから

Written on March 31, 2024