今月読んだ本
今月(2023-07)読んだ本は9冊。
三体の前日譚。三体を1冊の分量に薄くした感じだがおもしろさはちゃんと残っていた。
「生命もとるにたりないものなんですか?」
「物理学的に見れば、生命は、物質と運動のさまざまな態様の中で、とりわけ重要な意味を持つわけではない。生命からなにか新しい物理法則を見つけ出すことは不可能だろう。ゆえに、物理学上、 ひとりの人間の死とひとかけらの氷の溶解に本質的な違いは存在しない。陳博士、きみはときどき考えすぎるきらいがあるね。宇宙の究極の法則という観点から人生を見ることを学べば、もっと楽に生きられるよ」
権利の主張はときに他人の不快につながる。しかしそれでいいし、権利とはそもそもそういうものだと理解するべきなのだ。ベビーカーを使うと周囲が困惑するかもしれない。それでも使いたければ使えばいい。有休を取ると同僚が嫌な顔をするかもしれない。それでも取りたければ取ればいい。それが権利というものの本質ではないだろうか。
ぼくたちはそろそろ、ネットが人間を賢くしてくれるという幻想から卒業しなくてはならない。
「別に。 SF小説の一つってだけ。そういった小説にはブラックマーケットが出てくるものなの。 ハードボイルドにバーがつきもののように」
ダンスはランニングではないが、通常、それよりもっと楽しく、普遍的で、尊重されている人間の身体活動の一形態であるため、ランニングに似た、もう一つの歩法であると考えるべきだろう。実際、ダンサーは脚を竹馬のように使って歩くこともあるが、ほとんどの場合は、ランナーのように片足か片足へとジャンプしている。そして、長距離走のように何時間も踊り続けることもあり、スタミナ、技術、筋力が求められる。
運動はほとんどの構造を回復させるが(生物学者はこれを「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ぶ)、場合によっては、以前よりさらに良い状態にすることもある(これを「アロスタシス(動的適応能)」と呼ぶ)。たとえば、激しい運動は、骨や筋肉の強度を増し、血液中のグルコースを取り込む細胞の能力を高め、筋肉中のミトコンドリアの増強・入れ替えを行なわせる。さらに、修復メカニズムが運動によるダメージを超えて働き、総合的な利益をもたらすこともある。