今月読んだ本

今月(2021-10)読んだ本は10冊。

在宅勤務が週2回になり電車に乗る時間が増え本を読む時間が増えた。三体をパート2下巻まで読んだ。

敗者のゲーム〈原著第6版〉 (日本経済新聞出版) Kindle版

二つのゲームは基本的に正反対なのだ。プロのテニスは勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアのテニスは敗者がミスを重ねることによって決まる「敗者のゲーム」なのである。
中略
同じように、資産運用と呼ばれる「マネーゲーム」も、最近週十年で「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へと変わってしまった。

個人投資家が考えるべきことはいかにミスをしないか。

ラスゲバスもマカオもモナコも、いつも人で溢れている。これを見て分かる通り、すべての人が合理的だとは言えない。もし投資家が、それでもなおプロのファンド・マネージャーに勝てると信じ、勝ちたいという夢を捨てきれないのなら、幸運を神に祈るしかない。

S&P500はほぼ大型機関投資家の動きによって決まるので、S&P500に投資しているイコールコストをかけて投資している大型投資家と同じ成果が得られる



三体 Kindle版

三体Ⅱ 黒暗森林(上) Kindle版

三体Ⅱ 黒暗森林(下) Kindle版

地球生命は、宇宙にあまたある偶然の中のひとつだと思った。宇宙は空っぽの大宮殿で、人類はその宮殿の中に、たった一匹だけいる小さなアリ。こういう考えは、わたしの後半生に、相矛盾する精神状態をもたらした。生命にははかりしれない価値があり、すべてが泰山のように重い存在だと思うこともあれば、人間なんかとるにたりないもので、そもそも価値のあるものなんかこの世に存在しないと思うこともあった。ともかく、綿入sの人生は、この奇妙な感覚とおもに、一日また一日と過ぎていって、知らぬ間に年をとっていた……。
「正しいとかまちがっているとか、そういうことじゃない。もしだれもかれもが、理由に納得できないかぎり命令にしたがわなかったとしたら、世界はとっくの向かいsに混沌に呑み込まれていただろう。ミスター・ケント、あんたの階級はおれより上だが、つきつめて言えば、どっちも与えられた命令を実行する側の人間だ。まず理解しておくべきは、おれたちのような立場の人間には、考えてもしかたないことがあるということだ。義務を果たすだけでじゅうぶん。もしそれができないというなら、残念ながら、つらい目に遭うだろうな」
歳月に文明を与えよ、時間に生命を与えよ。
過去は一握の砂のようなもので、しっかり握っていたつもりでも、指の隙間からとっくにこぼれ落ちてしまっているのだった。記憶ははるか昔に涸れた川で。生命のない川床に小石が散らばるだけ。彼の人生は、ツキノワグマが畑でトウモロコシを一本取って脇に挟むたび。その前位にとった一本を落としていくように、なにか手に入れると同時にべつのなにかをなくしていって、最後にはいくらも残っていないのだった。
Written on October 31, 2021