今月読んだ本
今月(2021-05)読んだ本は10冊。
二人とわたしのあいだには通行人が通れるだけの感覚があって、その感覚と戸外の音響特性のため、二人の言葉はよく聞き取れません。
ジョジーとリックも、これから何年もの年月と多くの変化を経験して、コーヒーカップのご婦人とレインコートのご老人のように再開を果たすとお考えなのかもしれません。
ザ・朝井リョウ節。「てゆーか」
「私もう早よ降りたいんよね、いろいろ中途半端なこの状況から」 折りたい。沙保里はよく、その言葉を使う。 さっさと妊娠して、いつまで経っても結婚しない彼氏へのイライラから降りたい。毎日好きでもない立ち仕事をするのもうんざりなので、一旦家庭に入って、全然売上が伸びない雑貨屋で働く日々からひとまず降りたい。さっさと孫を見せて、パワーを有り余らせている両親の相手をする煩わしさから降りたい。
本当に繋がりたい相手とは、あんな場所で堂々と手を挙げて存在を確認し会えるような人ではない。誰にも見られていない場所で、こっそり落ち合うしかない誰かなのだ。
ポストコロナのSF (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-6) 文庫 – 2021/4/14
『熱夏にもわたしたちは』 若木未来
がおもしろかった
Written on May 31, 2021