今月読んだ本

今月(2019-10)読んだ本は11冊でした。

新刊だと芥川賞を受賞した

【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女

【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女

 を読みました。

今村夏子さんの作品は何冊か読んだことあったけどダントツで面白かったです。

あと台風に影響されてまだ読んでなかった

日本沈没 決定版【文春e-Books】

日本沈没 決定版【文春e-Books】

 を読みました。

災害があるからこそ色濃くなる日常の描写が良い。二部も読もう。

押井守の長台詞を思い出させる。

ちょっとだけ引用。

ここにあるこの生活―厳冬をむかえ、節分をすごし、やがて近づいてくる春を待つこの生活……その生活のくかえしのかなたに、人々はめいめの「明日」を思い描いている。厳冬の次には春が来て桜が咲き、子供たちは育っていき、新しい学年がはじまり、サラリーマンたちはいつかは課長になり、ホステスたちはいずれはパトロンを見つけて店を持つか、客の中からいい相手を見つけて幸福な結婚をするだろう。小刻みにやって来ては通りすぎていく緩慢で確実な歳月の足取りの中に、人々はつつましい希望と、季節季節のたのしみと、ささやかな哀感に彩られた、めいめいの人生を思い描いている。


私が半年振りに波の上に立てたのは、まだ夏がかろうじて残る、そんな10月の半ばだった。
新海誠「小説 秒速5センチメートル

Written on October 31, 2019