沈黙交易とは

最近、アイヌ民族の話題が一部でホットですね。香山リカさんとか。

ちょっと気になっていたので本を読みました。

アイヌ学入門 (講談社現代新書)

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瀬川 拓郎
講談社
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その中の沈黙交易という項目があり興味があったので引用+メモ。

沈黙交換とは

沈黙交換とは、千島アイヌだけに見られる独自の習慣だったわけではありあせん。この習俗に関する最も古い記憶は、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの「歴史」に見えます。それによれば、アフリカ北海岸の語る御仁がリビア人が交易を行う際、カタルゴ人は集荷の商品を波打ち際にならべ、船に帰ってのろしをあげる。けむりをみたリビア人は海岸にやってきて、商品の代金として黄金をおき、その場から遠く離れる。するとカタルゴ人は下船し、黄金が商品に見合うがくであれなそれを取って立ちさり、吊り合わない時は再び下船して待機する。リビア人がやってきて黄金を追加し、カタルゴ人が納得するまでこれを繰り返す。双方とも不正なことは決してしないというのです。

つまり、両者とも全くしゃべらないで、物と物を交換できるという。

沈黙交易は、言葉の通じない集団動詞が交易する際の、已む終えない方法と考えがちです。しかしじっさいには言葉の通じる集団間でも行われていました。

これがアイヌ同士の沈黙交易でで疫病を恐れたそう。ふぅーん。

昔、言葉が違う物同士がばったり会うことだってあったはず。そういう時はどうしてたんだろうかという疑問があったのでなるほどなという感じでした。

Written on April 20, 2015